集束型体外衝撃波とは
衝撃波を患部に照射する整形外科では新しい治療法です。
ヨーロッパを中心に、足底腱膜炎やテニス肘などの多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に応用され、広まってきています。
最近では、なかなか治らなかった骨折の治療にも効果があることがわかり、適応疾患が広まってきています。
集束型体外衝撃波の
適応疾患
- 足底腱膜炎
- アキレス腱炎・アキレス腱付着部炎
- 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
- テニス肘(上腕骨外側上顆炎)・ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
- 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
- 石灰沈着性腱板炎・腱板炎
- 偽関節・疲労骨折
- 早期の離断性骨軟骨炎・早期の骨壊死
集束型体外衝撃波の
効果
- 痛みに関わる神経内の伝達物質の減少
- 血管新生・コラーゲン新生をうながす成長因子を
生み出す効果
⇒それらが、変性した腱組織を再生させる - 血流改善
⇒筋緊張の緩和 - リンパ管の新生⇒石灰沈着(カルシウム)の吸収を促進
- 骨形成タンパク質の放出⇒骨形成の促進
当院で使用する
集束型体外衝撃波について
BTL-6000 FoCusⓇとは
- 最新の発振方式である電気音響技術を採用
- 医療機器として国内最大出力の0.27mJ/mm2
- 幅広い焦点範囲(0-65mm)に対応
集束型体外衝撃波治療の
流れ
- Step1 超音波を用いて、患部における痛点を特定します。
- Step2 目標組織の深度に従って適切なカップリングパッドを選択します。
- Step3 ジェルを塗ってアプリケーターをスタートします。
集束型体外衝撃波の
費用
現在のところ、難治性足底腱膜炎の治療にのみ保険が適応となります。その他の疾患については自由診療(全額自己負担)の対象となります。
自由診療費用(税込)
初回:16,500円
2回目以降:8,250円
難治性足底腱膜炎の場合(保険診療)
3回照射1クールで、自己負担額は、保険3割負担の方で, 15,000円。
保険診療のため、診察料が別途かかります。
よくある質問
痛みはありますか?
患者様の状況によって、治療中に軽い痛みや不快感を覚える場合があります。患者一人一人の許容範囲に合わせて、出力を調整しながら治療を実施します。
治療時間や施術回数はどれくらいですか?
必要な施術回数は患者の状況や疾患によって違います。多くの疾患では、3~10日間隔で約3回の施術が必要とされます。
ダウンタイム(回復時間)はありますか?
治療直後から日常生活に戻ることができます。治療部位における軽い痛みは治療後24時間以内に消失します。
副作用はありますか?
治療された部位に赤みや内出血ができる場合がありますが、数日間程度で消失します。
治療対象外の患者はいますか?
原則として、治療は誰でも受けられます。詳細については担当の医師にご確認ください。